『ことの終わり』を観た。

レンタルで誰かが借りてて悔しい思いをしたけど
先日運良くレンタルできたー！
映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオの
１コーナーで紹介されてたものです。
伊集院さんのあのコーナーですね。
　
（以下ネタバレ）

ことの終わり [DVD]

• 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
• メディア: DVD

ぱっと見不倫映画であるが‥‥だがしかし！！！みたいな。
もうその紹介だけで十分のような気もしますがw聴いてしまったので
気になる気になるwという事で借りてみたんですけど、自分も普段
不倫映画を選ばないんで期待度の低さが尋常でない‥こういう紹介の
され方しても。そうかそうか！（スルー）という。

ジャケットも地味気味だし（主役二人が裸で寝てるだけ）
想像できるものが少ないので一見本当にナニコレ感なんですよね。
（得に不倫とか興味なかったらね‥‥）

んで観てみたらば舞台設定が1940年代の戦時中イギリスなんですね。
何、それを言ってくれれば不倫ものであっても観たかもしれないのに。
と思うぐらい時代設定に沿って絵がしっかりかっちり作ってあって
（衣装は多少派手にしてると思うけど）話の出だしが静かなので
そのしっかり作ってある心意気みたいなものががっちり心を掴んでくれて、
まあ不倫ものなのでそのシーンとかもあるんですけど、結構エロ（おい）
主役二人がいかにガチで愛し合ってるのかがとても伝わってくるんですね。
（別で感動したのは服脱ぐので服の構造が分かる‥‥！これは！！嬉しいヒャ！）
ここでアガっている私‥！！イギリスの町並みも見逃せませんね。

主人公のモーリスは人妻のサラと浮気をしていたんですけども
その２年後、友人であるサラの夫からサラが不義を働いてる事を相談受けるんだけど
モーリスも怒りを覚える‥‥、モーリスとはすでに別れていて誰と会っとるんや！
って事なんですけど、その上記の通り情事シーンがガチなのでなぜなぜ！？
かといってサラ役のジュリアン・ムーアがなかなか表情読めない系の方なので
どうなの！？どうなの！？っていう求心力が高まるようにちゃんと計算し尽くされて
いるように思いました。ぱっと話を説明すれば第三の男と不倫してるかどうか調査！
って話なんだけど。それ以上のものが（衣装とかもいろいろ込み込みで）
詰まっている一本でした‥‥！！いやはや。

流れも結構起伏があって自分は持って行かれてしまったわ。
やられたわー、非常に丁寧な一本で出会えてよかったです。

さすが町山さん‥‥といわざるを得ない‥‥！！！
こうやって紹介されてなかったら多分一生ご縁がなかっただろうしね。

関係ない所では字幕では普通な訳だったんだけども
モーリスが探偵の子供と車から降りる時に「一緒に来いヤングランスロット」って
言う。この前のシーンで子供の名前はランスでランスロットから取ってるんです。
ってやり取りがあって、ランスロットはアーサーの妻を寝取った騎士だよってシーンで、
その次にランス君がモーリスの子供装って不倫相手らしき人の所襲撃するときに
来い、ヤングランスロット。（不倫をしてた）自分の子供として来いって事で、
自分が不倫してるてのを念頭に置いての行動。
みたいなのが分かって日本語のみおっかけてるのとちょっと違う印象を持ったので
いいな～なんて思ったり。こうポロっと会話でアーサー王でてくるなんてこれが
イギリスって感じも‥‥！！！いいねいいね！と思ったのでした。

んで、ラジオ番組は２回収録で１回目は紹介で、２回目は観た上で聞くという
ネタバレ上等の構成の番組だったのですが、上記の感想を書いた上で聴きました。

町山さんも伊集院さんも竹内アナも最後の映画のシメに「どうかしてるぜ！！！」っという感想で
自分の感想はそちらと違っていたので‥‥。主役の彼は小説家ですよね。
いろいろ調べ尽くさないといかん職業だと思うんです。
そこを無神論者だった自分がその一連の事で神様を信じそうになってしまっている。
だから「神様でてけ！！」ってなると思いました。探偵の子供の事を
「ヤングランスロット」という下りもただ嫉妬のみではなく、自分が浮気をした
張本人であるという冷静な見方も自分で出来ている。と観たので。

まあ公共で流しているものだし、ちょっとぼやかしてみんなで考えて！って感じ
だったのかも。

タグ：映画 ことの終わり